真実2「ずっと1位で表示されている」なんてことはない!

ご存知の方も多いと思いますが、検索順位は、日々変動しているのです。もっと言えば、今は検索する人によって順位が違っていたりもします。この事実を知っていたとしても、あるキーワードで検索の1位に表示されているのは気分が良いものです。まして、それが売上や集客につながるキーワードであるなら、一攫千金を狙って探し当てた採掘者のごとくウハウハになってしまうでしょう。

問題なのは1位という状況に気分が良くなって、「ずっと1位で表示されている」などと都合よく勘違いしてしまうことです。エネルギーの主役が石炭から石油に代わったように、ガラケーからスマホに代わったように、変動で検索順位が変わることは当たり前の事実です。にもかかわらず!1位という状況にすがって、次のタネを見つけようとしないと、検索順位の変動が起きたとき、大慌てすることになります。

私のクライアントさんにもいました。

Googleのバージョンアップやプログラムの認識が変わったりで、それまで1位だったサイトが、急に圏外に飛んでしまったのです。こうしたとき、そのキーワードにすがっていたクライアントさんは、「どうしてくれるんだ!」「ワザとやったな!」「何かやっただろ!」「直せっ!」などと鬼のような形相になっています。

事前に「検索順位は変動するもの」と伝えていても、です……。あるキーワードですごくアクセスがあって、そこからの購入もすごくあって、売上につながっていたわけですから、鬼の形相になる気持ちはわかりますが。悲しいのは、変動に対処しても、元の位置に戻る場合もあれば、戻らない場合もあることです。必ずしも1位に返り咲きできるわけではないのです。

検索の1位で表示されるというのは、つまり、Googleの土俵で商売しているということ。なので、変動があったとしても崩れない体制づくりをしておく必要があります。わかっている人はやっているんです。

ウェブの真実の2つ目は、「検索順位は変動する」です。