やらない決断が未来を変える
はじめに
こんにちは、吉田英樹です。1970年生まれの54歳で、複数の会社を経営している、いわゆる超仕事人間です。僕は何事にも全力で取り組み、常に猪突猛進の精神で走り続けてきました。夢を叶えるために「やる事リスト」を作り、毎朝早起きして仕事に打ち込み、無駄を徹底的に排除して効率を追求する日々を送ってきました。しかし、そんな生活の中で、ある時体調を崩してしまったのです。激しい頭痛と微熱が続き、病院で精密検査を受けたところ、ガンの疑いがあると言われました。幸い検査の結果、ガンではないことが分かりましたが、原因不明のままで現在も経過観察中です。
この経験を通じて、人生には限りがあり、人生の終わりは突然やってくることを痛感しました。それをきっかけに、僕は自分の生き方について深く考えるようになったのです。「僕は何のためにこんなに頑張っているのだろうか?お金のためか?周囲の期待に応えるためか?それとも、より良い人生を求めているからなのか?」そんな問いが頭をよぎりました。
体調を崩している間、僕は多くの本を読み、様々な人々の生き方や考え方に触れる機会を得ました。その中で気づいたのは、人生において「やらない事」を明確にすることの重要性でした。何をやらないかを決めることで、自分にとって本当に大切なことに集中できるのではないかと考えたのです。
例えば、無理に他人の期待に応えようとするのをやめる。過度な仕事のプレッシャーを抱え込むのをやめる。そうすることで、心と体を守りつつ、より質の高い生活を送ることができると感じました。体調を崩した当時の僕は本当に弱っていて、ただベッドに横たわり、「これでいいのか?」と何度も自問自答しました。金銭的な成功や他人からの評価は、本当に自分が求めているものなのか?それとも、もっと大切なのは自分自身の幸福や健康なのではないか?そうした問いに対する答えを見つけるまで、じっくりと考え続けました。
そして僕は「やらない事リスト」を作ることを決意しました。やることを増やすのではなく、やらないことを明確にすることで、限りある時間とエネルギーを本当に価値のあることに注げると気づいたのです。これにより、自分が本当に大切にしたいことに集中でき、より充実した人生を送ることができると確信しました。
本書『やらない決断が未来を変える』は、僕が人生をより充実させるために「やらない事」をまとめたものです。この本には、僕自身が体験し、学んだことが詰まっています。それは僕自身のための本であると同時に、読者の皆さんが自身の人生をより豊かにする一助になればと願っています。
この本を通じて、あなたが本当に大切にしたいことに集中し、夢を叶えるための道筋を見つける手助けになればと願っています。共に、より充実した人生を歩んでいきましょう。最初はただのリストに過ぎなかったものが、僕の生き方そのものを変えるまでになりました。やらない事を決めることで、僕はより自由になり、自分の人生をコントロールできるようになったのです。この本が、あなたの人生に少しでも役立つことを心から願っています。
読んでいただき、ありがとうございます。
これからの旅路があなたにとって素晴らしいものとなりますように。