(4)友情に対する過度な義務感を手放せ!
友情に対して、過度な義務感を抱く必要はありません。これは、僕が54年の人生経験の中で得た教訓です。
友情という言葉は、ときに都合よく解釈されがちです。たとえば、「友達だから手伝うのが当然」「困っているなら助けるべき」といった考え方。しかし、実はその義務感を抱いているのは自分だけで、相手はそこまで深く考えていない場合も多いものです。おしゃれをして出かけても、相手がそれに気づかない程度のもの。つまり、自分が「これをしなければならない」と感じていることが、実は相手にとっては些細なことであることがほとんどなのです。
だからこそ、無理に義務感を抱えて自分を苦しめる必要はありません。自然体で過ごし、無理なく付き合える関係こそが、本当の友情ではないでしょうか。足を引っ張らないのは当然のことですが、手を差し伸べることが義務感に繋がってしまうのは避けたいところです。
本当に大切なのは、必要な時にそっと背中を押してくれる関係。相手が困っているとき、「助けるべき」と無理に動くのではなく、「応援するよ」とそっと見守り、背中を押すような距離感がベストなのです。
義務感から助けようとするのではなく、自然体でいて、それでも相手を思いやる気持ちを持つ。そんな関係こそが、人生をより豊かにしてくれる本当の友情なのだと、僕は思います。