#03_直感を信じるてみるといい - 29歳の僕への手紙
#03_直感を信じるてみるといい - 29歳の僕への手紙
29歳になって、これからの人生について、あれこれ考えている頃じゃないかな?
この先どう生きていくのか、どんな道を選ぶべきなのか、
なんとなく落ち着かなくて、モヤモヤする日もあるかもしれないね。
そんなとき、きっと「冷静に判断しなきゃ」って思うんじゃないかな。
でもね、その“冷静”ってやつが、かえって迷いを増やしてしまうこともあるんだ。
いろんな情報や人の意見が頭に入ってきて、
何が自分の本音だったのか、だんだん分からなくなってしまうことがある。
気がついたら、楽な方、無難な方へと流されている。
でも、それで本当に納得できるのかな?
「まあ、これでいいか」って思いながら日々を過ごすのは、
なんとなく、もったいない気がするんだ。
このまま適当に、楽に生きるか。
それとも、マグロ漁船にでも乗ったつもりで、荒波に飛び込むか――
そんな選択を迫られるときも、きっとあると思う。
転職を考えるとき、
収入がいいとか、休みが多いとか、まわりの評判がどうだとか、
もちろんそれらも大事な要素かもしれない。
でも、そればかりにとらわれてしまうと、
本当にやりたいことが、だんだん見えにくくなってしまうんじゃないかな。
ずっと続けたいと思えること。
やっていて、心が動くこと。
そんな仕事や生き方に出会えたなら、自然と力も湧いてくると思うんだ。
だからこそ、直感を大事にしてほしい。
どれが正解かなんて、きっと誰にも分からない。
だけど――「こっちかも」と、心がふっと動くあの感覚は、
案外、未来の自分がそっと背中を押してくれているのかもしれないね。
君が迷ったとき、少しでもこの手紙が支えになったら、うれしいです。
焦らずに、でもちゃんと、自分の心の声を聞いてみてください。
――55歳の僕より