エラーが教えてくれる「距離感」の正体

これまで関わってきた会社は、延べ1,500社を超える。
挨拶だけの付き合いから、会社の命運を一緒に背負うような関係まで、その距離感はさまざまだった。

でも、いつも思う。
この“距離感”って、すごくシンプルなタイミングで見えてくる。

それは、失敗したとき。
トラブルが起きたとき。
予期せぬエラーが発生したとき。

この瞬間に、相手の本性がハッキリと出る。
そして、自分にとってその相手が“どんな存在か”が明確になる。

「吉田さんが言ったからやったのに、責任取ってよ」
「金払ってるんだから、最後まで面倒見てよ」
「信用して任せたんだから、結果が出て当たり前でしょ」

そういう都合のいいセリフを吐かれたら、そこで終了。
どれだけ相性が良さそうに見えても、どれだけ金額が大きくても、関係性を深めてはいけない。

自分の役割は“保証人”じゃない。
アイデアを出して、仮説を立てて、方向性を示す
そこまでがコンサルタントの仕事。

結果を確実に出すなら、自分でやる。
そもそも、自分でやったほうが早いし、確実だし、誰にも文句を言われない。

だからエラーが起きたとき、いつも思う。
これは守護霊が「その距離感で合ってる?」って聞いてきてるサインなんだって。

エラーはイベント。
そこで相手の本音が出る。
そこでこっちの腹も決まる。

ありがたいチャンス。
ありがたい確認作業。

もちろん、自分の手抜きで起きたミスなら1億%自分の責任だ。
だからこそ、関わると決めたら全力でやる。
適当にやって、エラーが出るのが一番格好悪い。

そして、これも忘れちゃいけない。
引き受けるということは、責任を持つということ。
だからこそ、「断る」という選択肢をちゃんと持っておかないといけない。

「ちょっと違うな」と感じたら、しっかりNOを言う。
自分を守るためにも、相手を守るためにも。

悪口も陰口も、全部「自分が人を選ばなかった結果」だ。
お客さんも、スタッフも、仲間も、すべての人間関係において言えること。

「この人と組んでよかった」
そう思える関係性だけをじっくりと育んでいけばいい。

そして、どんなにうまくいってても油断してはいけない。
本音は“うまくいかないとき”にしか出てこないからだ。

エラーを恐れない。
エラーを見逃さない。
エラーによって見えたものをしっかりと見極める。

それが、距離感の正体であり自分を守る術である!