F1の魅力

1という世界が、僕は昔から大好きです。

なぜここまで惹かれるのかと聞かれたら、やっぱり「0.1秒」に全力を懸けて戦う世界だからです。しかもそれは、ドライバーひとりの力では絶対に勝てない。マシンを仕上げるエンジニア、ピットで動くクルー、戦略を練るスタッフ…チーム全員が一丸となって、一つの勝利を目指す。あんなに美しくて緊張感のある「チーム戦」を、僕は他に知りません。

さらにF1は、実力だけではたどり着けない世界でもあります。政治的な駆け引き、チームの方針、スポンサーの存在、そして運。どれか一つでも欠ければ、どんなに速くても埋もれてしまうことがある。だからこそ、今F1にいる日本人ドライバーたちには心の底から拍手を送りたいし、僕はいつの時代も、彼ら全員を応援してきました。

※画像はWikipediaより引用させていただきました。

僕のF1ファン人生は、中嶋悟さんから始まりました。テレビ越しに見る海外のサーキット、そしてそこに日本人ドライバーがいるという衝撃。当時の僕にとってそれは夢のような光景でした。それ以来、F1に日本人が出るたびに、どんな選手であっても自然と応援してしまう自分がいます。

その中でも、僕がいちばん好きだったのは佐藤琢磨さんです。攻める走り、果敢なオーバーテイク、そしてどんな状況でも挑む姿勢。インディ500での優勝は、日本人のレースファンみんなの誇りだと思っています。テレビの前で、声を上げて喜びました。

そして今、僕が夢を託して応援しているのが、角田裕毅選手です。

小柄な体でF1の舞台に立ち、いろんな壁にぶつかりながらも着実に力をつけてきた。ときにはミスをすることもあるし、厳しい声が飛ぶこともある。でも、そんなもの全部蹴散らして、自分を信じて走ってほしいと思っています。

昔、僕も栃木のツインリンクもてぎで、簡単なカートライセンスを取って走ったことがあります。正直、最初は「ちょっとした遊び」のつもりだったけど、実際に走るとまったくの別世界でした。体感スピードは車とは比べものにならないし、ハンドルを通じてくる振動に全神経を集中させる必要がある。10周もすれば、もう全身がクタクタで、翌日は筋肉痛。カートって、甘くないんです。

そんな経験があるからこそ、F1ドライバーのすごさを、少しだけでも肌で感じることができました。

僕は55歳になった今でも、いつか自分のカート場を作りたいという夢を捨てていません。それくらい、走るという行為には、僕の中に特別な想いがあります。

角田選手、これからも頑張ってください。
僕は、これからもずっと応援しています。