【02】リーダーは常に正しくあれ(改訂版)
「正しさ」って、いったい誰の基準?
「リーダーは常に正しくあれ」
この言葉、よく聞きますよね。でも僕は昔から、どこかモヤモヤしていました。正しいって、いったい誰の基準なんでしょう?多数派に合わせること? 成功者の言葉をなぞること?もしそれを正しさと呼ぶのなら、僕にはまったく響かない。
僕が思う「リーダーの正しさ」とは、ただひとつ。
自分の発言と行動に責任を持つこと。
それだけです。
結果がどう転ぼうと、自分の言葉を引き受ける覚悟があるかどうか。正しさって、他人が決めるものじゃなくて、自分で引き受けるものなんですよ。だから僕は、リーダーが「間違えちゃいけない」と思いすぎるのは危険だと思っています。間違えてもいい。大事なのは、間違えたときにどう受け止め、どう修正するか。その姿勢こそが、リーダーとしての信頼をつくるんです。
判断を変えられる人こそ真のリーダー
経営を続けていると、自分の考えが180度変わることなんて珍しくありません。時代が変わり、市場が変わり、人が変わる。そして、当然自分も変わる。
「昨日と言ってること違くないですか?」と、従業員に言われた事など何度もあります。でも、それでいいんです。否定されても良いのです。拒絶されても良いのです。リーダーが発言を変えることは悪い事では無いのです。むしろ、状況に合わせて柔軟に判断を変えられる人こそが真のリーダーなんじゃないかと僕は思います。
大切なのは、「なぜ変えたのか」を自分の言葉で説明できること。そして、それを伝える努力を怠らないこと。変わることを恐れず、それでも「自分の軸」を持ち続ける。そのバランスこそが、リーダーとしての器を決めるんです。
僕自身も何度も方向を変えてきました。そのたびに「またかよ」と文句を言われます。影口叩かれます。何を言われても動じない事です。何故なら経営者として最善の一手を「選び直している」からです。変化の中で選び直すことを恐れない人こそ、時代を生き抜くリーダーだと思います。
本物のリーダーは間違える勇気を持っている
そしてもうひとつ。リーダーは、自分の決断がチームに支えられていることを忘れてはいけません。どれだけ頭が切れても、ビジョンが明確でも、ついてきてくれる仲間がいなければ、それはただの独りよがり。「俺は一匹狼だから」と誇らしげに語る人もいますが、僕から見れば、それは「チームをつくれない」と言っているようなものです。
「リーダーは常に正しくあれ」という言葉に縛られて、自分を追い込みすぎている人をたくさん見てきました。でも、完璧なリーダーなんて存在しません。本物のリーダーとは、「間違える勇気」を持ちながら、その結果に責任を取る覚悟を持つ人のことです。
あなたはどんな正しさを信じていますか?誰かの正解を生きるのではなく、あなた自身が納得できる「正しさ」を持てているかどうか。その問いが、リーダーとしてのあなたを育てていく。僕もまだ、その答えを探しながら、今日も経営しています。


