続編書いてみた「僕はうんこ」

僕は うんこ
茶色いヒーロー

だけどね
ほんとうは僕って
茶色じゃないはずだったんだ

だって
赤いりんごを食べたら
赤いのが出てきてもよさそうでしょ

黄色いバナナを食べたら
黄色くなりそうでしょ

りんごとバナナの両方食べたら
オレンジ色のうんこになりそうなのに

僕は
いつだって茶色なんだ

その理由を知ったとき
僕は自分がちょっと誇らしくなった

食べられた食べ物は
胃の中でどろどろにされて
小腸で栄養を吸い取られていく

大腸に入ると水分が抜かれ
胆汁という緑色の液体が茶色く変化し
食べ物の残りカスとまじりあう

色はどんどん濃くなって
やがて僕みたいな茶色になるんだ

たくさんの色を抱えたまま
ぜんぶの役目を終えたあと

最後にたどりついた色が茶色なんだ

だから僕は
「いろんな色と旅をしてきた証」なんだよ

みんなに避けられて
きたないって言われて
早く流されるだけの存在だと思っていた

でもね
本当は僕ってすごい仕事をしているんだ

食べ物のカスだけじゃなく
いらなくなったもの
毒になりそうなもの
全部まとめて背負って
君の体の外へ運び出している

君の中を守る
影のヒーローなんだ

僕は うんこ
茶色いヒーロー