はじめに

「それ、本当に正しいですか?」経営ど素人だった僕が常識を疑うようになった理由


はじめまして、吉田英樹です。

僕はもともと経営のことなんてまるでわからない、経営ど素人でした。けれど、ひょんなきっかけからIT業界に関わるようになり、気づけば広告やプロモーションの仕事を通じて、さまざまな業種・業界の経営者と仕事をするようになりました。そうして見えてきたのは、「世の中の正しいと言われている経営常識が、意外と現場では通用していない」という現実でした。

僕自身も、小さなマーケティング会社を立ち上げ、七転び八起きの連続で経営してきました。お客さんゼロ、資金もノウハウもなく、何もわからないところからのスタート。やってみて初めてわかることばかりで、正直、泥水をすするような経験も何度もしました。

けれど、不思議と「これはおかしいな」と思う常識が、だんだんと見えてきたんです。たとえば、「社員は家族のように大切にしろ」とか、「顧客第一が正義」だとか、「会社は大きくしてナンボ」だとか。確かにどれも一見もっともらしい。でも、そういう正論に従ってばかりいると、現場は疲弊し、会社は停滞してしまうこともある。

僕が経営を続けてこられたのは、そういった「世間の常識」を一度疑ってみる。つまり、「本当にそれ、うちの会社にとって正解なんだっけ?」と自分に問いかける習慣を持てたからだと思っています。

この本は、そんな僕自身の体験をもとに綴った経営の現場報告書です。経営理論を語る立場ではなく、現場で泥だらけになりながら、数々の失敗を経て、少しずつ見えてきた「本当に大事なこと」を、等身大の言葉で書いていきます。

世の中には「こうすればうまくいく」といった本がたくさんあります。でも、僕は逆に「それ、本当に必要ですか?」と問いかけたい。なぜなら、経営に正解なんてないからです。

この本が、これから経営に挑む方や、今まさに壁にぶつかっている方の背中を、ほんの少しでも押せたら嬉しい。そして、「自分のやり方でいいんだ」と、少しでもホッとできるきっかけになればと思っています。あなたが、あなたらしく経営を続けられるように

著者:吉田英樹

著者:吉田英樹