第1章:経営・ビジネス・働き方のやらない決断(4)
(4)計画を立てない
ビジネスやプロジェクトにおいて計画は必要ですが、「計画を立てすぎない」ことが実は成功の秘訣です。なぜなら、計画は立てた通りに進まないことが多く、途中で壁にぶつかってしまうと、面倒になって足を止めてしまうことが少なくないからです。特に「いつまでに」という期限に縛られすぎると、焦りや疲れから全体のバランスを崩すことにもなりかねません。5W2H(誰が、何を、どこで、いつ、なぜ、どのように、いくらか)を用いた計画を立てる際も、「いつまでに」は確かに重要ですが、状況に応じて柔軟に見直すことが必要です。
成功のポイントは、「計画を立てたら変えてはいけない」という考え方から離れることです。5W2Hの7項目は互いに影響し合うものであり、ひとつの項目が変われば他も調整が必要になります。状況や条件が変われば計画も変わる、という理解を持たなければ、計画そのものが目的化し、行動が止まってしまいます。実際、目標達成に失敗する人の多くは、プランにばかり注目して実行に移し、実行後のチェックや改善を怠ってしまう傾向があります。
そこで役立つのが「PDCAサイクル」です。PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)のサイクルであり、特にビジネスではこの4つのステップを繰り返すことで成長と成果が実現されます。まずはPDCAを完全に理解し、どのように進めるかを明確にしてから、ゴールまでの「設計図」を作りましょう。計画は、この設計図をもとに、時間軸と予算軸を取り入れて具体的な行動スケジュールを作成し、日程を設定することが重要です。いわば、確実にゴールに到達するためのKPI(重要業績評価指標)を作るイメージです。
このように、計画を立てることは重要ですが、変化に応じて柔軟に調整することも同じくらい大切です。計画はあくまでゴールに到達するための手段であり、目標そのものではありません。成功する計画とは、道筋を示しつつも、状況や条件に合わせて最適化できる柔軟性を持つ計画です。定期的に見直し、改善を繰り返しながら進めることで、確実にゴールへと近づいていくのです。

