壁の向こうにしか次の自分はいない - はじめに

はじめに

「人生はステージ制」
これが僕がこの本を通して一番伝えたい考え方です。

人は年齢を重ねることで自動的に大人になるわけではありません。20歳でも、50歳でも、ただ年を取っていくだけでは中身は変わらない。けれど、壁を越えて、自分の弱さや甘えを乗り越えたときにだけ、人は次のステージへ進むことができるのです。

ここでいうステージとは、ゲームのように「敵を倒す」とか「経験値を稼ぐ」といった単純なものではありません。人生のステージアップは、痛みや悔しさ、別れや孤独といった現実の壁を超えることで起こります。そして、そのたびにあなたの周りにいる「仲間」は必ず変わっていきます。

昔は一緒に遊んでいた幼なじみも、いつの間にか別々の道を歩んでいる。社会に出て知り合った人たちも、気がつけば連絡を取らなくなっている。それを寂しいと感じる人もいるでしょう。けれど、それこそが人生の自然な流れなのです。

仲間は変わる。でも、それは裏切りではなく「あなたが次のステージに進んだからこそ出会える必然」なのです。むしろ仲間がまったく変わらないとき、それはあなたが同じ場所に立ち止まっている証拠かもしれません。

この本では、人生を「5つのステージ」に分けて整理しました。

  • ステージ1:依存の時代(親や周囲に守られて生きる時期)
  • ステージ2:自立の時代(自分の力で立ち、選び、責任を負う時期)
  • ステージ3:挑戦の時代(失敗や孤独を乗り越えながら自分を試す時期)
  • ステージ4:貢献の時代(誰かのため、仲間や社会のために生きる時期)
  • ステージ5:使命の時代(自分を超え、役割や使命を果たす時期)

それぞれのステージには必ず壁があり、その壁を前にして「何を捨て、何を得るか」で、あなたの未来は大きく変わります。あなたが今どのステージにいるのか。そしてこれからどんな壁を超えていくのか。それを一緒に見つめながら、次のステージへ進むヒントを見つけてほしいのです。

「仲間は変わる。でも自分のステージは確実に積み重なっていく」
この言葉が、きっとあなたの心のどこかに残るはずです。

吉田英樹