僕はビニール袋

僕はビニール袋
透明で ペラペラで
風が吹けば すぐに飛ばされる
丈夫でもないし
カッコよくもない
誰にだって 替えがきく存在
君が買い物をするとき
僕はレジの横で ただ待っている
「袋いりません」って言われると
なんだかちょっと悲しくなる
僕はビニール袋
使い終わったら
くしゃっと丸められて
ポイってゴミ箱に入れられる
となりのエコバッグはいいよな
カラフルで オシャレで
洗ってもらえて 何度でも使われる
僕はなんで
ビニール袋なんかに生まれたんだろう
でもね
ある日 君は僕を
大事そうにポケットにしまった
濡れた折りたたみ傘を入れるため
公園のゴミを拾うため
旅先で ぬれた靴下を包むために
誰かの困ったときに
すっと手を差し伸べられる存在
それが 僕だった
僕はビニール袋
たとえ使い捨てでも
一度でも誰かの役に立てたら
僕は ちゃんと生きたって言えるんだ


